Top Page: メイン
Previous Page: 漆黒の騎士

トラップ

暗い回廊の奥で激しい金属音と爆音が続いて響いた。
キンッ!バシー!!ドン!
「リディアン!そっちに行ったぞ!」
「まかせて!!」
リディアンの剣が魔物の首をはねた。
主を失った魔物の胴体は倒れて動かなくなった。
「うしろ!!」
リディアンから声をかけられて、脇の下から自分の後ろ
に目掛けて剣を突き刺すと、そこには魂の抜けた鎧武者が迫って
いた。胸を刺された鎧武者は力なく膝を落とした。

「たすかったよ・・・」
「私もね、お互い様・・」

二人は顔を見合わせて笑った。
頭の中で声が響く。
「この女のこと信用してるの?」
俺は心の中でつぶやいた。
「なんだ?やいてるのか?」
「・・・」
声は聞こえなくなった。
すると突然、倒したはずの鎧武者が爆発した!
俺はリディアンを、かばうように覆いかぶさった。
2人とも何とか爆風を逃れた。
気がつくと、リディアンの顔が目の前に・・・
目と目が合い、リディアンは顔を赤らめた。
彼女のこんな反応は始めてだった。
リディアンは一度目をそらしたが、真っ赤になった顔で
もう一度、真っ直ぐ、つぶらな瞳をこちらに向ける。
二人の顔が少しずつ近づいていく。
その時、リディアンは目の前から一瞬にして消え去った。
今、彼女が居たはずの床がなくなっており、
悲鳴が下の階から聞こえる。
「トラップか!?」
「リディアン!!大丈夫か?!」
遥か下まで続く暗闇に向けて声をかける。
しばらくして返答があった。
「多分・・・」「大丈夫よ・・・」
「そこで待ってろ!動くなよ!」
俺は下に向かう階段を探す為にその場を立ち去った。

トラックバックURL

このエントリのトラックバックURL:

最近のエントリ
Categories
月別アーカイブ一覧
HOME