- December 22, 2007
- Category: MOD戦記
漆黒の騎士
薄暗く湿気漂うダンジョンを奥へと歩くリディアンと俺
もうどれくらい日の光を拝んでいないだろう。
そんなことを考えながら歩いていた。その時、
前方から強烈な威圧感を発しながら近づいてくる者がいた。
頭から足の先まで黒ずくめの装備には
壮絶な戦いを予測できる。
相手に切りつけたときに浴びたであろう、返り血が所々に付着していた。
近づいてくる騎士に身構える2人。
その瞬間、黒き騎士から火球が放たれた。
2人は別々の方向へ飛び、何とか難を免れた。
火球が地面にぶつかり爆音をあげる。
時を置かず、漆黒の騎士は俺に向かって音速で間をつめる。
轟音と共に大剣が振り下ろされる。
受け流すのが精一杯だ。
リディアンが後ろから飛びかかる。
騎士は盾を振り回し、まるで後ろにも目が有るかのごとく、
盾でリディアンを正確にとらえる。
振り回された盾に弾き飛ばされ反対側の壁にたたきつけられた。
リディアンは気絶したようだ。
俺の頭の中で彼女が呪文を唱える。
「天空の神の御心に届け浄化の光を我に・・・」
俺と漆黒の騎士との間に目がくらむほどのまばゆい光が発生し、
騎士を吹き飛ばす。
よろめいた騎士の懐へ鋭く剣を突き刺す。
騎士は何かをつぶやきながら、よろめき倒れ絶命した。
何とか騎士を倒した俺はリディアンの傍らへ行き、
倒れている彼女を抱き上げる。
彼女は既に意識を取り戻していた。
「さっきの光は何?あなたの力なの?」
「まあ、そんなところかな」
リディアンは何とか立ち上がり、
何事も無かったかのように、歩き出す。
「礼くらいあっても・・・」と心の中でつぶやいた時
まるで聞こえたかのように、
「ありがとう・・」と一言
そして二人は歩き出した。