- May 29, 2007
- Category: MOD戦記
戦いの前
遠くから獣のような声が響いてくる。ここまで深い階を歩いてくると
外界の音は何も聞こえない筈。
ということは、この通路の先に人でない何かが潜んでいることになる。
剣を持つ腕が震えた。恐怖は無い。
以前の俺なら恐怖で死ぬほど震えていただろう。
しかし、今の俺が震えているのは、武者震いというより、
心の底から湧き上がる歓喜の震えだった。
もうあと一歩で、この角を曲がったら相手は居るであろう。
剣を構える。深呼吸を2度・・・
よしっ!
勢い良く走り出す。
しかし、角を曲がっても何も居ない・・・
すると、後ろの地面が盛り上がった。
自分の影の中から獣が現れる。
剣を振りかぶったが、時既に遅く剣がはじかれた。
乾いた音をたてて剣が転がり落ちた。
普通であれば死んでいたであろう、この瞬間も俺の中では
このスリルにわくわくしていた。
なかなかやるなっ!さあ来い!!
両こぶしを構えて向かい合う。