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バカには見えない鎧。

手紙が来ていた。差出人はKei君だ。なんだろう?

keiからの手紙:「こんばんわ。今お世話になった人&ゆかりの深い人に鍛冶鎧を配っているんですけども、グッドメンのご希望銘は?」

『おぉ~、セバスチャン!kei君が俺だけのために鎧をオーダーしてくれるってよ(違う)スゲー楽しみ!軽くテンション上がるわ!』
『おう、それは素晴らしいですね!keiと言えばいまや売れっ子の名工です!!ちょっと私めもお手紙を拝見させていただいてよろしいですか?・・・・・ふむふむ。これは気前の良い話だ!kei様は旦那様のご希望の銘を入れてくれるようですが・・・何と返信しておきましょう?』

・・・・ふむ。鍛冶屋など職人連中は国から鍛冶製品に名前を与える権利が許されている。『名前を与える』という行為は言って見れば『命を吹き込む』行為だ。昔書物で読んだ事がある、遠い東洋の国の『言霊』って考え方に似ている、この国では重視されている習慣だ。
実際、名前を与える事でただの鉄の塊の武具が不思議な性質をおびる事がよく報告されている。
『・・・そうだな。』


『ああ、グッドメ~ン。待ってましたよ!キッチリ仕上げておきました。
■品名:バカには見えない鎧 ■作:kei ■攻撃(増加)値/防御値: 19/48 ■鍛冶鎧
これを特別に最低販売価格でお譲りいたします!』
『ああ、素晴らしい!何と惚れ惚れする仕上がりでしょう!しかも、これをこの価格だなんて!!何と気前がよい!ねえ、旦那様?』
『セバスチャン、まったくだよ。kei君ありがとう!最高にうれしいよ。で、その鎧はどこだ?』
『え?そこにあるけど・・・持ってって有効に使ってくださいよ~』
『旦那様!これ、見てください。豪華な呪紋が施してある・・・美術的にも一級ですよ!私は武具は素人ですがこんな美しい鎧は見たことがない!』
『あ、うん!まったく・・・うん、美しいよ。え、・・?ちょ・・・ここにあるんだよね?』
『???。さわって御覧なさいよ、旦那様』
『(やべぇ~見えないよ)あ、いや・・・うん!今は良いよ。まだ装備できないし。すまないが家に届けておいてくれないかな?』
『わかりました~また武具の修繕とかあったらよろしくお願いしますよ』


『・・・セバスチャン、例の鎧、しばらく使う予定がないからしまっておいてくれ』
『え~!使わないにしても眺めるだけでも惚れ惚れしますよ?』
『あ・・・うん!俺もそう思うけど・・・・ホラアレでしょ?盗まれたらいけないし奥のほうに入れといてよ』

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